子どもの骨が弱くなり、骨折しやすくなっているといわれます。原因は食生活です。
肉が好きで魚が嫌い、野菜を食べない、間食をよくして食事は不規則、という。
この調査が何を物語っているかといえば、家庭生活の乱れです。食事が不規則になる生活環境や間食に制限をつけない家庭内のしつけのあり方が指摘されます。親の生き方、考え方、心のあり方が問題なのです。勤めていて忙しいからと、手抜きして加工食品やコンビニ弁当などで食事をすませていたら、丈夫な骨も体もできるはずがありません。
この骨の弱さは性格にまで影響します。神経がピリピリして、イライラしやすい、落ち着きがなくて気が散りやすい、集中力がない、こうしたケースの子どものほとんどは、真っ直ぐに背骨が伸びずに歪みがあり、ひどい場合は湾曲している場合があります。
このような骨になると筋肉を使う労働を極端に嫌い、怠惰になっていきます。子どもだけに限らず、大人でも食べもののバランスがくずれると同様の結果になります。
全身の骨格は内臓の容れものです。骨の強さが力になって健康な体を支えます。こゆがとに骨盤は要です。骨盤が歪むと背骨から頭までが歪んできます。頭から全身に神経をつないでいるのは背骨です。だから、骨格が弱いと、神経や内臓の働きを支えきれなくて圧迫してしまうのです。

正常な背骨はS字状に曲がっていて、脊椎と脊椎の間の軟骨(椎間板)とS字状のカーブがクッションになって、体をソフトに滑らかに動かすことができるのです。この状態ならしっかりと骨盤が固定され、頭は上部にのっています。
胸骨は烏かどのような形をしていて、肺や心臓などの大切な臓器を保護しています。
手足は一番動きやすいように球関節で優雅につながっています。この関節は神経の集合所で潤滑油装置を備え、軟骨層の表面に広がってクッションの役目をします。
これらの骨を支え包むのは筋肉です。筋肉にしても、肉食が多くなると硬化して動きが鈍くなり、体を重くします。
肉より野菜、海草、大豆、ゴマ、クルミ、穀類などを食べたほうが、カルシウムその他のミネラルも多いので、歯も骨もしっかりしてきます。肉や魚の切り身が骨を作ると思っている人も多いようですが、これは間違いです。
いつの頃からか、肉は栄養、肉を食べないと力にならないという動物性食品重視の信仰が生まれました。
しかし肉には、カルシウムもビタミンもほとんどないことを知っている人は少ない。
おばあちゃんでさえも、肉を食べないと骨なし子が生まれる、栄養が足りなくなるといいます。
たしかにタンパク質はあり、必須アミノ酸があります。だから栄養があると思っています。しかし、このタンパク質を消化吸収するには、ビタミンAが必要です。また、動物性は酸性ですが、酸を中和するカルシウムがない。非常に片よった成分の持ち主なのです。肉を食べないと骨なし子になるのではなく、肉の過剰、つまり動物タンパクの食べ過ぎは、カルシウムを消費して骨を弱くします。
現実に、現代っ子は骨が弱くもろいし、骨折しやすく、しかも複雑骨折になりやすいし根気がない。
みそ汁に納豆、海草、野菜、小魚、漬けものといった食事の内容で、肉食をしなかった明治、大正生まれの人のほうが、骨もしっかりして長生きです。世界の長寿者を見てもわかりますが、長寿の人たちは、骨がしっかりしていて頑強です。
私も、豆類、小魚を食べ、肉はあまり食べない生活をしていますが、障害があって歩けないくらい弱かった足腰も、食生活を見直したことで丈夫になり、八十をこえた今も全国をとび回っています。完全には健全な骨ではありませんが、丈夫になっています。骨も変わるということです。
このすばらしい自然の力に感謝することもなく、甘いものばかり食べたり、添加物入りの加工食品を食べていると、血液は汚れ、カルシウムをはじめミネラルやビタミン不足になり、骨粗しよう症になって骨ももろくなってしまいます。
でも、食生活の改善で骨も体も強く丈夫になります。丈夫になれば、性格まで変わってきます。これは私が体験してきたことでもあります。