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金持ちになりたい、偉くなりたい、美しくなりたい、健康になりたい...
人には、食欲や性欲、物欲、金銭欲、出世欲など、本能が欲する欲望がいくつも内在しています。
このうち食欲や性欲は自律神経の支配下にあり、他のいわゆる俗っぽい欲望とはちょっと違いますが、いずれにしても私たちはこうした欲望を意識的無意識的にコントロールしつつ、毎日を過ごしているのです。
性欲や金銭欲、出世欲が異常に高まり抑えられなくなると、人は犯罪に走ることになります。
普通はそうなる前に自制心が働くものですが、では「食欲」についてはどうでしょうか?
犯罪者にはならないものの、食欲が抑えられなければ肥満になるでしょう。
食欲は生きるための本能ですが、野性動物はけっして食べ過ぎることはありません。
(野良猫などには肥満猫も増えてきたそうですが...)
人類が「食べることを楽しむ」というグルメの道を選択したことが、自ら試練を課すことになったともいえそうですが、「食べることが生きること」という遺伝子を引き継いでいる以上、食欲という本能に抗うのは容易なことではないでしょう。
また、過食は犯罪ではないので、食欲に自制心は働きにくいのかもしれません。
好きなだけ食べられるような環境ではなかった飢餓時代には、食べ過ぎて肥満になるなんてことはありませんでしたが、飽食の時代では、いかに食欲を抑えるかが健康長寿の秘訣であるともいえそうです。
適切にコントロールできる人にはご褒美として健康長寿がプレゼントされ、欲望にまかせてしまえば生活習慣病のリスクが跳ね上がり、みじめな老後を送ることになりかねません。
これらはいってみれば、自己責任、信賞必罰。
そういう意味では、まさに「試練」です。
酷なようですが、暴飲暴食の生活習慣を改めようと努力せずに、やれダイエットだ、糖尿病だ、高血圧だと騒いでいる方は、人生の試練から逃避しているといえるのではないでしょうか。
偉そうにいう自分自身、今でも甘いものの誘惑に負けることも多く、「運動しているからいいか」とつい言い訳してしまうことも!
食欲は生きるための本能、食べるのが好き、目が欲しがる、親が太っているから、仕事が忙しくて食事時間が不規則、子どもの食べ残しが〜、etc...
いろいろな言い訳が考えられますが、「食べ過ぎ」は誰のせいでもない、自分自身の意識と努力が足りないからではないでしょうか。
実際、日野原重明先生、甲田光雄先生、石原結實先生、新谷弘美先生など、食養生を自ら実践されている先生方の多くは、「1日1食」や、「腹8分目」を見事に続けていらっしゃいます。
ダイエットや健康長寿を願うのであれば、食事の量をコントロールするのは「自分の義務」であることを、私たちは忘れてはなりません。
とはいえ、神が与えた試練に堪え抜いた者だけが健康長寿を約束されるとしたら、神様もずいぶん苛酷な試練を課したものです。(笑)