2017年10月

フットチャートは身体の縮図だった

口絵にある足裏の図は「フットチャート」と呼ばれ、世界でも広く親しまれているもの
です。そして、相当する部分をそれぞれの臓器、器官の「反射区」「反射ゾーン」と言い表します。
たとえば、図の巧の部分は、胃の反射区です。私たちリフレクソロジストは、「胃のゾーンを刺激する」「胃の反射区が硬い」などという表現を使います。

右足と左足で、反射区の数が異なるのは、心臓や肝臓、陣臓のように身体の片側にしか存在しない臓器があるからです。
このフットチャートをよく見ると、足の指や指のつけ根あたりには、目、耳、脳など頭にある各器官が反射投影されていることがわかると思います。
また、食道や肩、肺、心臓などの上半身の器官、臓器は、指のつけ根から足裏のほぼ中央あたりに位置しています。そして、胃や肝臓、腎臓、小腸、大腸などウエストより下にある臓器は、足の土踏まずからかかとの間に存在します。
つまり、立っている人間の臓器、器官が、そのまま足裏にキューッと小さく反射投影されていることがわかります。これは、手のひらについてもまったく同じです。足裏が身体の状態をそのまま映し出す鏡だといわれているのはこの理由からです。だからリフレクソロジー、つまり「反射学」なのです。

足裏から健康になれる

「リフレクソロジー」という言葉をご存知ですか。この舌を噛みそうなカタカナはよく知らないけれど、「足もみ」「足ツボ」なら知っている、もしくは口絵にあるような足裏の図なら見たことがある、という方が多いのかもしれません。
 リフレクソロジーとは、「リフレックス」(反射)と「ロジー」(学問)が組み合わされてできた単語で、直訳すると「反射学」という意味になります。実は、足の裏や手のひらには身体全体の臓器、器官が反射投影されています。リフレクソロジーとは、このよう
な足裏をくまなく刺激することによって、間接的に全身を刺激したことになり、全身の血行が促進されるという健康法のことなのです。それにより老廃物の排世が促され、新陳代謝が活発になります。そして、人間が生まれながらにして持ち合わせている自然治癒力が高められ、健康の回復、増進につながるのです。

リフレクソロジー

「リフレクソロジー」という「足裏健康法」は、身体だけでなく心にも働きかける不思議な力をもっています。


家族の対話の希薄さが叫ばれる現代、まずは家庭の中から、お互いの健康を支え、より豊かな関係を築いていただきたいという願いを込めてこの本を書きました。
二十一世紀になり、世の中はさらにスピードアップして進化しつつあります。さまざまな技術の発達により、私たちはますます快適な生活を送ることができるようになってきました。しかし、その一方で、私たち人間の身体は、昔と少しも変わっていないのです。むしろ、環境の変化に人間が振り回されて、さまざまな症状に苦しめられているというのが真実ではないでしょうか。


また、健康に関するありとあらゆる情報が氾濫する中で、生身の「人間の身体」の存在が見えにくくなっていますが、そんな中で私たちは、本当に自分の身体に合うものを見極める「目」を養い、身体を守っていかなければなりません。なぜなら、どんなに豊かな世の中になったとしても、欲しいものを手に入れたとしても、身体が健康でなければ人は幸せではないと思うからです。


この本でご紹介する「リフレクソロジー」は、いつでもどこでも、自分の手だけで身体に働きかけることのできる健康法です。足裏の一点を押したからといって、劇的に体調がよくなるというわけではありませんが、「ふと気がついたら、調子がよくなっていた」というように、ゆっくりと、でも確実に人間の本能を目覚めさせてくれる方法です。


忙しい毎日を送る私たち現代人が、毎日足裏を刺激する習慣を身につけるというのは、確かに面倒くさいことかもしれませんが、日々、地道に続けているうちに、いつの間にか身体がその気持ちよさを記憶しはじめます。身体が気持ちよさを感じるということは、すなわち、私たちの本能が喜んでいるということです。頭で考えるのではなく、身体全体で感じ、脳が本当に喜ぶように語りかけ続けると、身体は確実に変わっていきます。
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